母乳の良さを伝えてはいけませんか?

年々母乳の良さを伝えるという事が難しくなってきていると感じます。それは母乳の良さを伝えることイコール母乳の押し付けというような受け取り方をされているからだと思います。最近国内2か所目の母乳バンクが開設されたというニュースがありました。母乳バンクは30年以上前からその必要性が叫ばれていながら実現できずにいたものです。それは未熟児医療に携わる小児科医の悲願でもありました。それは何を意味するのか?小さく生まれた赤ちゃん達にとっては母乳でなければならない必要性があるからです。では成熟児にとってはそうではないのか?母乳が出たかどうかという事と母乳の良さを伝えることは違います。そして母乳が出なかったからと言ってお母さんを非難することも違います。真の意味で母乳とはどういうものなのかを伝えていくことはとても大事なことだと思っています。そして母乳を希望するお母さんたちが母乳で育てていけるよう適切なケアを提供することが私たち助産師に求められていると思います。