どう伝えたらよいのか?

最近本当に無痛分娩のお母さんが増えたと思います。無痛ってどうなの?と聞いたときに賛否両論ある中で論点となっていることが浅すぎて本当の問題は違うという思いを強くしています。今、ニュースなどで問題になっているのは医者が一人しかいない診療所での無痛分娩の安全性がどうなのか?ということです。では麻酔科医がいて医者がそろっていれば問題ないのでしょうか?おそらく今の論点では問題なしだと思います。本当にそこでしょうか?私自身はここに最大の疑問を持っています。そもそも何をもって安全というのかという定義についても疑問がありますが無痛分娩そのものについては問題ないのかということについて何も議論されていないことにそれでよいのか?と危機感を感じています。そして今でも痛みを乗り越えてこそ子供への愛情が高まるという意見があることに驚いています。私が一番大事にしていること、それは『身体に備わる機能を最大限生かし、自然な環境を保てるか』ということ。女性の身体がいかに自身の身体の力で妊娠・出産をやり遂げられるかということです。そしてそれは本来備わっている身体の機能を次世代につなげることなのです。そこに人工的な介入が入るということはそれを乱すことにつながり次世代にはその介入が入った記憶が伝わっていくことになるのです。人に本来備わる機能が低下すること、それはさらに自然な過程を困難にすることにつながります。自身のホルモン量ではお産ができないという事態につながるのです。言葉では自然にと言いつつでも実際にはね…という流れにつながるのです。健康な身体というのは自身の力で身体を守れるということです。健康な身体を子供に伝えていくことは後から補えるものではないことを知ってほしいと思います。