やっぱり自然で

どうやったらおっぱいが出るのか?助産師向けのセミナーに行くといかに早く直母を始めるか?とか一日何回直母を吸わせるか?ということが言われます。でもおっぱいケアに差のないような産院なのに母乳率が違うように思える時何故?と思うのです。あれこれ考える中で思い当たったのは医療介入の違いでした。それは促進剤を使う率の違いです。フランス人の産婦人科医M.オダンのセミナーに行ったとき自然なオキシトシン(促進剤に使われるホルモン)と人工的なオキシトシンは同じではないと話していました。自然なオキシトシンは必要な時にシュッと血液中に噴出されすぐに消えていくのに対し人工のものは点滴で持続的に血中にはいる。そして身体から出ていくのにも時間がかかると。さらに促進剤を使ってお産をすることによってお母さんの身体は自身の身体でお産をするのに必要な量のオキシトシンを分泌する力が弱くなっていくのではないかということも話されていました。そもそもお母さんの身体がどれだけお産の準備が出来ていたうえで外から薬が使われるのか?外から手伝われたものが多いとお母さんの身体はフルにその力を使わず、産後の身体に変わりにくくおっぱいが出にくいのではないかと思ったのです。自然の過程というのは連動の中でつながっていきます。一つのことが上まで高まって次の過程に進んでいきます。その流れをスムーズにつないでいくためにはやはり自然な過程を大事にすることだと思います。