液体ミルクの解禁

いよいよ日本でも来年の夏に向けて液体ミルクが解禁される見通しとなりました。各地で災害が起きた時にまず気になっていたのが妊産婦さんや赤ちゃんそしてお年寄りであったのでパックを開封するだけで飲ませることができる液体ミルクの解禁を喜んでいました。ところが今日の新聞記事を読んで愕然としました。それは「女性活躍方針」盛り込みへの見出しです。女性活躍加速のための重点方針に盛り込み、育児の負担軽減や男性の育児参加につながることを期待されているというものでした。以前両親学級でおっぱいとミルクの話をした時にあるお父さんから「今の話だとミルクの方が楽なんでみんなミルクになっちゃいますよね!」と言われたことがありました。その時に感じたことはあらゆることにおいて時短や節約がいいという価値観になってしまうことの怖さです。子供を産むこと、育てることにおいては子供の将来に関わる大事なこと、譲ってはいけないものがあるはずです。しかし世の中が変わっていく中で知らず知らずのうちに子育てについても同じような価値観で見るようになってきているような気がします。現代の最大の問題は子供を育てる上で本当に大事なことは何か?という視点が薄れていること。そして子供は社会で育てるもの!という名のもとに子供を産み育てるということの軸が家庭から離れていこうとしていることです。どんなに社会が変わっても子育ての核となるのはやっぱり家庭です。一人の人間を育てるということの重さを今一度考える時期ではないでしょうか。