医療が進んでいくということ

産科の分野においてもどんどん新しい検査や治療が進んでいます。妊娠することにおいても妊娠してからも今様々なことが行われています。そのことによって希望が見えることになった方もいらっしゃると思いますがそのことによっていろいろなことが変わってきてしまっているように感じます。最近民間団体が新型の出生前検査を行っていたということが問題になっていますがこのような場合必ず言われることは{求める人がいるから}ということです。不妊で悩んでいる人はなんとしても妊娠したい!赤ちゃんに染色体の異常があっては絶対に嫌!という人は何としてでも調べたい!というのは当たり前のことです。でも目先のことではなく先々のことを考え一番良い選択をすることが本当は一番大事なことだと思うのです。最近小学校の養護教諭の先生や保健師さんや学童の先生と会う機会があり驚きの話を聞きました。それは全ての方たちから今気になる子供たちが全体の2割近くいるという話を聞いたことです。それも小学校の年代だけでなく乳幼児の頃からということに衝撃を受けました。この話を聞いて感じたのは今産科の現場でどんどん進んでいく人工的な介入に対する懸念です。人工的な介入は本来の身体のバランスを乱すということにもっと神経を使わなければならないのではと思います。介入を最小限にするために本来持っている力を活かせるようにする努力をしなければならないと思うのです。オステオパシーを学び始めて身体って自身で変わっていけるということを知りました。どんなに医療が進んでもまず本来の力を発揮させることに重点を置くという発想がもっともっと広まって欲しいと思います。