本当に大丈夫?

「~って大丈夫ですよね?」と聞かれて困ることがあります。特に新生児訪問のように市の委託を受けての仕事では一般的に言われている答えを要求されるからです。例えば向きぐせ。かなり向きグセが強く反り返って寝ていたり、向きにくい方と反対側の股関節の開きが悪くなっていることがあります。以前埼玉県の助産師会で新生児訪問のマニュアルを作りましたが小児科医に監修をしてもらった時も‘治る’という回答で返ってきました。このような質問をされるお母さんが「大丈夫ですよ!」という答えを期待している時に本当に困ってしまうのです。オステオパシーを学ぶうちにどんどん現実の問題の多さを実感し、それに対して何も問題とされていない現状を痛感しています。そんな中で子供の真の健康を願うのであればうわべの大丈夫!という言葉は言えません。妊娠出産に人工的な介入が入る事も少なからず自然とは異なるということももっと知ってほしいと思います。安易な大丈夫に安心するのではなく、本当の大丈夫に納得して安心して欲しいと思うのです。