赤ちゃんが自分のペースで生まれること

最近気になっていること、それは無痛分娩が増えてきたことです。元々誘発や促進分娩が多いとは思っていましたが・・・お産の痛みに耐えられるのか?あの痛みをなんとかしたい!それはお母さん共通の思いです。前回とても辛いお産をしたお母さんや初めてのお産ではさらにそう思う気持ちはよくわかります。でもそもそも無痛で痛くないのは誰なのでしょうか?痛みはなくても良いものなのでしょうか?痛みがあるというのは身体が発する危険信号だと思っています。これ以上は危ない!これ以上は無理!という。それを感じないようにするということは危険信号がなくなるということなのです。しかも無痛の時は陣痛誘発も同時に行われることが多く薬による陣痛は赤ちゃんがコントロールするのではなく薬の量でコントロールしています。つまり赤ちゃんがお産の途中でちょっと辛いので少し休もうか?と陣痛を弱めることはできません。皆さんはまだ走る準備も出来ておらずその気になってもいないのに何人もの人に背中を押されて短時間で走りきるのと自分の気持ちを決めてスタートし途中は自分のペースで走りきるのとどちらがいいですか?しかも人に押されるときはかなりのハイペースになっても誰も気づいてはくれず周りのペースで進まざる負えないとしたら?本来陣痛は耐えられるようになっていると思っています。そしてお母さん自身の身体がしっかり働いて次々とお産が進んで行けるのだと思っています。でもお母さん自身が帝王切開や難産で生まれていたり身体がお産に向けて準備が整えられなかったりすると難しいことも出てくると思います。陣痛に向かうためにまずは自分の身体のリスクを知ることが大事だと思います。そして、リスクが高ければお産の前にそれを少しでも下げて最後は自分の身体を信じて身体がめいっぱい仕事をするお産をして欲しいと思います。