乳がんについてーしこりのない乳がん知ってますか?

最近乳がんにかかったという話をよく聞くようになりました。早期発見のために検診を!と言われているものの検診を受けていたのに早期ではなかった・・・と言われるとそれ以上にどうすればよいのか?という気になります。少し前のことになりますが2010年に乳腺外科の佐貫潤一先生のお話を伺ったのでその中から少しお伝えしたいと思います。よく普段自分で触ってみることを勧めていますが触診で見つかるしこりは1cm以上と言われています。乳がん検診といっても触診だけでは専門の医師であっても小さなしこりは見つけられません。ましてや集団検診では乳腺外科の医師が担当しているとは限りません。乳がんのしこりは1cmになるまでには8年間かかりますが1cmから2cmになるのには1年間です。乳がんのしこりは1cmになる前に見つけたいというお話でした。年々乳がんの罹患が増える30代の妊婦が増えたこと、授乳期は非授乳期の2倍の大きさにならないとしこりを見つけにくいということからも妊娠する前または妊娠初期に小さなしこりがないか超音波検査を受けることを勧めていました。そして一番驚いたのはしこりのない乳がんがあるということです!炎症性乳がんといいます。乳がんの中の1%と言われています。今日のテレビでもしきりにしこりのことだけ言っていましたが炎症性乳がんはマンモグラフィーでもしこりがないのでわかりません。症状は乳腺炎に似ているのです。助産師向けの講習会でしたので炎症性乳がんの写真のスライドを見せていただき難治性の乳腺炎は一度乳腺外科への受診をすすめてください!と言われました。乳腺炎というとおっぱいが赤く張れるのですがその他にみかんの皮のようにブツブツと毛穴が目立ち抗生剤が効かないときは是非専門医にかかってくださいということでした。どんな病気もそうですがただ検診を受ければ安心なのではなく、どんな検診が大事なのかを知ることが大切だと思います。授乳期間が16ヶ月以上で発症予防の低リスク因子になるのでおっぱい続けて欲しいと思っています!