卒乳の時期は?

赤ちゃんが1才位になるといつごろまでおっぱいをあげたらいいのか?という質問を受けるようになります。様々な人がいろいろな考えから卒乳の時期について論じているので一概には言えませんが個人的には赤ちゃんとお母さんがそろそろいいかな?と思う時にやめればよいと思っています。お母さんにとって長くおっぱいをあげるメリットは乳がんのリスクを下げること。最近思うことは身体本来のサイクルをきちんと一周することが健康を保つ上で大事だということです。そういう点では妊娠ー出産ーおっぱいというところまで回って一回りなのだと思っています。乳がんのリスクを下げるというのもそういうことだと思っています。生後半年を過ぎると離乳食が始まり、徐々に栄養源としてしめるおっぱいの割合は少なくなっていきます。よく1歳も過ぎるとおっぱいの栄養はなくなるからいらないと言われたりもしますが栄養はなくならないものの食事からの栄養が主になっていきます。ではその後のおっぱいの役割は何でしょうか?哺乳類である人にとってお母さんの胸に抱かれ顔をおっぱいにくっつけてお母さんの匂いのするおっぱいを飲むことは何よりも幸福を感じる至福の時なのだと思います。その上おっぱいには脳内麻薬と言われるプロラクチンというホルモンが含まれておりおっぱいを飲むと幸せ気分になれるのです。その至福の時に浸りながらも赤ちゃんは成長と共におっぱいから離れて独り立ちしていく決意を固めるのではないでしょうか?その時には個人差があるので早めに独り立ちを決める子もいれば至福の時からなかなか離れられない子もいると思います。お母さんの気持ちも様々でしょう。何才にはということではなく、お母さんと赤ちゃんの気持ちが揃った時におっぱいから離れられればよいのではないでしょうか?