少しでも寄り添える存在に

助産師とは英語でmidwife(ミッドワイフ)といい‘女性に寄り添う人’と訳します。またフランス語ではsage-femme(サジ-ファーム)といい‘知恵のある人’と訳します。若かりし頃この話を聞いて感激し少しでもそうありたいと思ってきました。今オステオパシーと出会ったのもあれこれと探し続けてきた結果です。何故そう思うようになったのか、それは私が実習し勤務していたのが大学病院という環境だったからなのではないかと思っています。。わずか20才前後の年齢で受け持つ患者さんは命に関わるような癌を患っている方、ほとんどが軽快退院はされずに亡くなりました。、しかも当時は癌告知はしていなかったので何とかご本人には病名を知られないようにという時代でした。日に日に身体が弱っていく患者さんの元で一緒に過ごし希望につながる何かを探す、そんな日々だったように思います。それは産科においても同じで、合併症を抱えている妊婦さんや早産死産を繰り返している妊婦さんに赤ちゃんが一日でも長くお腹にいて何とか赤ちゃんを抱いて帰って欲しいと思いながら勤務していました。少しでも自分に出来ることはないか?相手の気持ちに寄り添うとはどういうことなのか?そう追い続けてきた中での今があります。どうしても変えられない現実はありますがその中でも何かできること、寄り添えることをこれからも探し続けていきたいと思っています。