人工的な介入が入ると

本来身体が持っている感覚や機能を保つためにはどんなものであれ人工的なものの介入を極力少なくすることが大切だと思っています。それは地域で仕事を始めてこんなことに気づいたからです。よく布おむつはおしっこをすると冷たくて泣くのでおむつが外れるのが早いと言われます。本当にそうでしょうか?訪問に行くと布おむつがぐっしょり濡れていても泣かない赤ちゃんがたくさんいました。お母さんから「布おむつなのに泣かないんですよ?」と言われることがありそれはなぜなのかと考えていました。その答えが見つかったのは出産した産院で布おむつを使っていた赤ちゃんです。「布おむつではおしっこするとすぐ泣くので退院してからは紙おむつにしているのにやっぱり泣くんです!」と。そして確かに濡れた感じはないであろう紙おむつを変えるとピタッと泣き止むのです。生まれたばかりの赤ちゃんは始めにおしっこをしての不快感がなければその後は濡れる状態になっても冷たいという感覚は戻らないということです。お母さんの身体でも感じていることがあります。おっぱいの仕事をしていて身体を調整してもなかなか身体が変化しない場合、やはり自然な陣痛発来でなく誘発分娩であったり、無痛分娩や帝王切開の場合が多い気がしています。それはお母さん自身の身体が出産したという変化に適応しきれていないのではないかと思うのです。お母さん自身の身体がたくさんホルモンを出し連続的にきちんと変わっていければおっぱいは出るようになると思うのです。でも外からのホルモン薬の投与などで経過していくとお母さん自身の出すホルモンが少ない状態で出産がおわってしまいます。すると次につながるおっぱいを出すホルモンを上げるという変化が少なくなる気がしています。そう思うとこのような場合早めからアプローチをしたり長期的に見ていく必要性があるのではないかと思っています。