生育歴ってとっても大事

おっぱいの仕事に行くと、「おっぱいが出ないのって遺伝はあるんですか?」と聞かれることがあります。私自身は遺伝はないと思っています。それよりも出産後の環境因子の方が大きいと思っています。それは特別なことをしなくても昼も夜もお母さんのそばでまずは泣いたらおっぱいを繰り返してミルクを足す時期を少しでも遅くできればおっぱい率が上がります。反対に泣いていなくても授乳時間だからと哺乳瓶を滑り込ませてミルクを足し、夜は新生児室で哺乳瓶でミルクを飲んでいると口を大きく開けたり、本来舌を唇の外まで出して乳首を探そうとする動きをしなくなりおっぱいをくわえずらくしておっぱい率が下がります。

おっぱいについてはそうなのですが、赤ちゃんが小さかったり、難産だったりというのはお母さん自身の生まれ方に相関することが多いように感じます。例えば満期産で生まれているにも関わらず、2500g前後の小さい赤ちゃんの場合お母さん自身も小さく生まれていることが多いです。お産についても姉妹がみんな難産だったとか全員帝王切開で産んでいるという方がいました。このようなとき母子手帳の腹囲子宮底の数値や出生時の赤ちゃんの計測値が情報源となります。これらを見てみてやはりリスクが高そうであればできれば妊娠前に、既に妊娠中であればそれからでも身体を整えながらお産に備えるということが大切だと思います。