母乳でいくために

「母乳の出が悪いけれどおっぱいのマッサージをすれば出るようになりますか?」「一日に何回も吸わせれば出るようになると言われましたが本当に出るようになりますか?」「もう二ヶ月になりますがこれからでも出るようになりますか?」等などおっぱいについていろいろな質問を受けます。授乳の様子をみせていただいて明らかに飲めてそうな場合は良いのですがそうでない場合はおっぱいを診てみないとなんとも言い難いというところです。

個人的な意見としては、まず直接吸う回数を増やすことは大切ということはお話します。ただずっと何回も吸わせているのに出てきた感じがしないとか、体重が増えない、ミルクの量が増えてきた、おっぱいを嫌がるようになってきたという時はしっかりとおっぱいのようす、赤ちゃんの様子を診た中で判断していくことが大切だと思います。

まずは授乳姿勢がどうか。おっぱいが出ていても抱き方によっては上手く飲めないときもあるので抱き方のチェックは大事です。次におっぱいのチェック。仰向けに寝ていただいてお母さんに今のおっぱいの感じを知ってもらいます。その後足からずっと触っていって調子の悪いところを調整していきます。肋骨の動きが悪くなっている場合や背骨の硬いお母さんが多いです。背中の状態も結構乳腺炎などに影響します。同じ方ばかり乳腺炎を繰り返すときは赤ちゃんの向きグセもチェックします。よく向く方と反対側、抱きにくい側が繰り返すことが多いです。その後もう一度お母さんにおっぱいを触ってもらい違いを実感して貰います。おっぱいマッサージはその補足です。

オステオパシーを学び始めて身体全体を診るようになるとおっぱいは触らなくても変化することに気づきます。何回マッサージを受けても変わらない、食事に気をつけても乳腺炎をくりかえすというような時はやはり全身を診てのアプローチの方が大きな効果を出せると思っています。